腸内細菌と肥満

ヒトの腸内細菌は主にバクテロイデス、ファーミキューテス、アクチノバクテリア、プロテオバクテリアの4つの種類(門)に属する菌から構成されており、特にファーミキューテス門、バクテロイデス門がメインです。

腸内細菌の種類が少なくなったり、数が少なくなった状態であるディスバイオシス(Disbiosis)になると何らかの病気になりやすくなります。毎日カップラーメンだったり、添加物リッチなハンバーガーやフライドポテトだけを食べたりするなど偏った食事はディスバイオシスの要因の1つになります。つまり、腸内細菌の種類をプロ野球に例えると、健康な腸内環境とは、腸内に巨人ファンも阪神ファンもロッテファンもたくさんいる状態を指します。逆に不健康なディスバイオシスとは、ドラゴンズファン(ちなみに私はドラゴンズも大好きです)しかいないような偏った状態を指します。
実際に、高脂肪食を与えられたマウスはファーミキューテス門が増加し、バクテロイデス門が減少すると報告(Cani,PD et al. 2008)されており、ヒトでも肥満の方はファーミキューテス門を占める割合が高く、バクテロイデス門を占める割合が低く、腸内細菌の種類も少なく数も少な買ったと報告(Turnbaugh PJ et al.2006)されています。

コメント
やはり神秘的な腸内には”健康の鍵”が隠れている可能性が極めて高いです。